【放置は危険!】雨漏り修理はどこに頼む?優良業者の見分け方と応急処置

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突然の雨漏り、どこに頼めばいいのか、費用はいくらかかるのか分からず不安になっていませんか?雨漏りの放置は、建物の構造材を腐食させシロアリを発生させるなど、住まいの寿命を縮めるため非常に危険です。被害を最小限に抑えるには、安易なDIYでの本格修理は避け、原因を正確に特定できる専門業者へ早急に依頼することが最も重要です。この記事では、ご自身でできる応急処置の方法から、信頼できる優良な修理業者の見分け方、屋根や外壁といった場所別の原因と費用相場、火災保険を活用するコツまで網羅的に解説します。最後まで読めば、雨漏り修理の不安が解消され、安心して最適な業者選びができるようになります。

目次

まずは落ち着いて!雨漏り発見時にすぐできる応急処置

天井からの水滴、壁紙に広がるシミ。突然の雨漏りを発見すると、誰でも慌ててしまうものです。しかし、パニックにならず、まずは落ち着いて行動することが被害の拡大を防ぐ第一歩です。専門業者が到着するまでの間にご自身でできる応急処置は、あくまで一時的な対策であり、根本的な解決にはなりません。雨漏りの放置は、建物の構造部分の腐食やカビの発生、シロアリ被害など、深刻な二次被害を引き起こすため、応急処置後は速やかにプロの業者に調査と修理を依頼しましょう。

室内の被害を最小限に食い止める

雨漏りを発見したら、まず室内の家財を守るための行動を取りましょう。水濡れによる家電の故障や家具の劣化を防ぐことが最優先です。

最初に、雨漏りしている箇所の真下にある家具や家電製品を安全な場所へ移動させてください。特に、テレビやパソコンなどの電化製品は、水に濡れると漏電や火災の原因となり大変危険です。すぐにコンセントを抜き、移動させましょう。大きな家具で移動が難しい場合は、ビニールシートやブルーシートをかけて保護します。

次に、天井や壁から落ちてくる水滴をバケツや洗面器で受け止めます。水滴が床に落ちて広がるのを防ぐため、バケツの周りには雑巾や吸水シート、古いタオルなどを敷き詰めておくと万全です。水が跳ねて周囲が濡れるのを防ぐために、バケ-ツの底に雑巾を一枚入れておくと効果的です。

床や壁がすでに濡れてしまっている場合は、乾いた雑巾でこまめに拭き取りましょう。濡れた状態を放置すると、床材の変形やカビの発生につながります。応急処置の際には、被害状況をスマートフォンなどで写真や動画に撮っておくことを強くおすすめします。どの場所から、どのくらいの量の水が漏れているのかを記録しておくと、後で業者に状況を説明する際に役立つだけでなく、火災保険を申請する際の証拠資料としても利用できる場合があります。

応急処置に必要な道具主な用途
バケツ、洗面器天井などから落ちてくる水滴を受け止める。
雑巾、タオル床や壁を拭く。バケツの周りに敷き、水の飛び散りを防ぐ。
吸水シート、ペット用シーツ吸水性が高く、多くの水分を吸収させたい場合に有効。
ビニールシート、ブルーシート移動できない家具や広範囲の床を水濡れから保護する。
ゴミ袋バケツがない場合の代用品。角をテープで固定して使用。

屋根や外壁の応急処置で注意すべきこと

室内の処置が一段落すると、原因となっている屋外の処置を考えがちですが、これには細心の注意が必要です。特に、雨が降っている最中に屋根に登る行為は、滑落の危険性が非常に高いため絶対にやめてください。晴れた日でも、慣れない高所での作業は大変危険です。

安全が確保できる範囲でできる応急処置としては、ブルーシートで屋根全体を覆う方法があります。ただし、この作業も一人で行うのは危険です。必ず複数人で行い、シートが風で飛ばされないよう土嚢やレンガなどでしっかりと固定してください。

また、雨漏りの浸入口と思われる箇所を、自己判断で防水テープやコーキング材で塞ぐのは避けるべきです。水の浸入経路は非常に複雑で、見えている箇所が原因とは限りません。誤った処置は水の出口を塞いでしまい、かえって建物内部で被害を拡大させてしまう恐れがあります。

DIYでの本格的な修理が危険な理由

「少しの雨漏りなら自分で直せるかもしれない」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、DIYでの本格的な修理はおすすめできません。その理由は、主に3つあります。

  1. 高所作業に伴う転落リスク:屋根の上は非常に滑りやすく、プロの職人でも命綱などの安全対策を徹底して作業します。少しの油断が重大な事故につながる可能性があります。
  2. 原因の特定が困難:雨漏りの原因特定には、専門的な知識と経験が必要です。表面的な修理では再発する可能性が非常に高く、気づかないうちに建物の構造体が腐食してしまう危険性があります。
  3. 被害を悪化させる可能性:不適切な材料選びや施工方法は、雨漏りを悪化させる原因になります。結果的に、プロに依頼するよりも高額な修理費用がかかってしまうケースも少なくありません。

安全かつ確実に雨漏りを解決するためには、安易なDIYは避け、速やかに雨漏り修理の専門家へ相談することが最も賢明な選択です。まずは落ち着いて室内の被害を食い止め、専門業者の到着を待ちましょう。

雨漏り修理はどこに頼む?相談できる業者の種類と選び方

雨漏り修理 業者の選び方・比較チャート 屋根修理専門業者 【特徴】 ・専門性が非常に高い ・原因特定能力が高い ・適正価格で施工可能 【こんな人におすすめ】 屋根が原因、確実に直したい 工務店 【特徴】 ・建物の構造に詳しい ・地域密着型が多い ・構造補修も対応可能 【こんな人におすすめ】 柱や梁まで被害がある リフォーム会社 【特徴】 ・内外装まとめて依頼 ・デザイン提案が得意 ・費用は割高な傾向 【こんな人におすすめ】 内装も一新したい 迷ったら「雨漏り修理の専門家」へ相談が安心 原因特定が難しい雨漏りこそ、専門知識による診断が再発防止の鍵です

突然の雨漏り。「どこに修理を頼めばいいの?」と慌ててしまう方も多いでしょう。雨漏り修理を依頼できる業者にはいくつかの種類があり、それぞれに専門分野や得意な工事が異なります。原因や状況に合わせて最適な業者を選ぶことが、確実な修理と再発防止の第一歩です。ここでは、主な相談先の種類とそれぞれの特徴を解説します。

屋根修理専門業者

屋根修理専門業者は、その名の通り屋根の工事に特化したプロフェッショナルです。瓦、スレート、金属屋根など、あらゆる屋根材に関する深い知識と豊富な施工経験を持っています。雨漏りの原因が屋根にあることが明らかな場合や、複雑な構造の屋根からの雨漏り修理に最も適しています。原因特定のための散水調査や赤外線サーモグラフィー調査など、専門的な調査技術を持っている業者も多く、的確な原因究明と質の高い修理が期待できるのが最大の強みです。ただし、専門性が高い分、外壁やサッシ周りなど、屋根以外の箇所が原因だった場合には対応できないこともあります。

工務店

工務店は、地域に根ざした家づくり全般を請け負う業者です。新築工事から増改築、リフォームまで幅広く対応しているため、建物の構造を熟知しています。雨漏りによって柱や梁など、建物の構造躯体にまで被害が及んでいる可能性がある場合に頼りになります。修理と合わせて、建物の補強や関連する内装の復旧工事なども一貫して相談できるのがメリットです。一方で、雨漏り修理の専門的な技術や最新の工法に関しては、専門業者に一歩譲る場合もあります。

リフォーム会社

リフォーム会社は、住宅の改修や改装を総合的に手掛ける業者です。雨漏り修理はもちろん、それに伴う内装のクロス張り替えや外壁塗装など、住まいをトータルで綺麗にしたい場合に適しています。デザイン性の高い提案や、複数の工事をまとめて依頼できる手軽さが魅力です。ただし、注意点として、自社で職人を抱えずに施工は下請け業者に外注しているケースが少なくありません。その場合、中間マージンが発生して費用が割高になったり、施工品質が下請け業者の技術力に左右されたりする可能性があります。

それぞれの業者の特徴を下記の表にまとめました。ご自身の状況と照らし合わせて、どこに相談すべきか検討する際の参考にしてください。

業者の種類専門性対応範囲費用感特徴
屋根修理専門業者非常に高い屋根が中心適正価格原因特定能力と技術力が高い。屋根からの雨漏りに最適。
工務店高い家全体ケースによる建物の構造に詳しい。構造部の補修も合わせて依頼可能。
リフォーム会社様々家全体(内外装)割高になる傾向内外装のリフォームも同時に依頼できる。提案の幅が広い。

迷ったら雨漏り修理の専門家へ相談

「屋根からか壁からか、原因がどこか分からない」「複数の業者から話を聞きたいけど、どこから始めればいいか…」と迷ってしまう方も多いでしょう。雨漏りの原因は非常に複雑で、プロでなければ特定が困難なケースも珍しくありません。

そのような場合は、まず雨漏りの調査・修理を専門に扱っている業者に相談するのが最も確実で安心な選択です。雨漏りの専門家は、屋根や外壁、ベランダなど、建物全体の知識を持っており、総合的な視点から原因を正確に突き止めます。確かな原因特定こそが、無駄な工事を防ぎ、雨漏りの再発を断ち切るための鍵となります。まずは無料の現地調査や相談を受け付けている専門業者を探し、プロの診断を受けることから始めましょう。

失敗しない優良な雨漏り修理業者の見分け方7つのポイント

失敗しない優良業者の見分け方 7つのポイント 優良業者 1 実績は豊富か 似た構造・箇所の事例 2 詳細な調査を行うか 散水・赤外線調査など 3 見積書は明確か 一式ではなく詳細な内訳 4 保証・アフター充実 書面での保証書発行 5 許可・資格の保有 建設業許可・診断士など 6 火災保険への対応 申請サポートの実績 7 口コミ・評判が良いか クレーム対応やお客様の声を確認

雨漏り修理は、業者選びでその後の住まいの寿命が大きく左右されるといっても過言ではありません。しかし、数多くの業者の中から本当に信頼できる一社を見つけ出すのは難しいものです。ここでは、悪徳業者や技術力の低い業者を避け、安心して任せられる優良な雨漏り修理業者を見分けるための7つの重要なポイントを解説します。

雨漏り修理の実績は豊富か

雨漏りの原因は多岐にわたり、建物の構造や経年劣化の状況によって様々です。そのため、原因を正確に特定し、適切な修理を行うには豊富な経験と知識が不可欠です。業者の公式サイトで、これまでの施工事例を確認しましょう。特に、自宅と似た構造(木造、鉄骨造など)や同じ箇所(屋根、外壁、ベランダなど)の修理実績が豊富な業者は、同様のケースへの対応力が高く、信頼できる可能性が高いと言えます。写真付きで具体的な工事内容が紹介されていれば、さらに判断しやすくなります。

原因を特定するための詳細な調査を行うか

「たぶんここが原因でしょう」といったように、簡単な目視だけで原因を決めつけてしまう業者は要注意です。優良な業者は、安易な判断をせず、専門的な機材を用いて科学的根拠に基づいた調査を行います。例えば、実際に水を流して雨漏りを再現する「散水調査」や、建物の表面温度の違いから水の侵入経路を特定する「赤外線サーモグラフィー調査」などがあります。正確な原因特定こそが再発を防ぐための最も重要な工程であり、調査報告書を写真付きで分かりやすく提出してくれる業者を選びましょう。

見積書の内訳が明確で分かりやすいか

「工事一式 〇〇円」といった大雑把な見積書を提出する業者は避けましょう。優良な業者の見積書は、誰が見ても内容を理解できるように詳細に記載されています。具体的には、「工事項目」「使用する材料の商品名や数量」「単価」「面積」「諸経費」などの内訳が明確になっているかを確認してください。不明な点や専門用語があれば、担当者が丁寧に説明してくれるかも重要な判断基準です。複数の業者から相見積もりを取り、内容と金額を比較検討することをおすすめします。

工事後の保証やアフターフォローが充実しているか

雨漏りは、一度修理しても別の箇所から再発する可能性がある厄介なトラブルです。そのため、工事後の保証制度やアフターフォローが非常に重要になります。契約前に、保証の有無はもちろん、保証期間(何年間か)、保証の対象範囲(修理した箇所のみか、建物全体かなど)、そしてどのような場合に保証が適用されないのか(免責事項)を必ず確認しましょう。口約束ではなく、書面で「保証書」を発行してくれる業者-mark>は信頼性が高いです。また、定期的な点検など、長期的なお付き合いができるかどうかも見極めたいポイントです。

建設業許可や専門資格を保有しているか

業者の技術力や信頼性を客観的に判断する指標として、国や自治体からの許可や専門資格の有無が挙げられます。これらは一定の知識や技術、経営基盤があることの証明になります。特に確認しておきたい許可・資格は以下の通りです。

許可・資格名内容
建設業許可500万円以上の大規模な工事を行うために必要な国土交通大臣または都道府県知事からの許可。会社の経営体制の信頼性を示す指標となります。
雨漏り診断士NPO法人雨漏り診断士協会が認定する民間資格。雨漏りの原因調査・診断に関する専門知識を有している証明になります。
建築士(一級・二級)建物の設計・工事監理を行うための国家資格。建物の構造全体を理解しているため、的確な判断が期待できます。
防水施工技能士防水工事に関する技術を証明する国家資格。実際の施工品質の高さを判断する目安になります。

これらの資格や許可番号は、会社のウェブサイトや名刺、パンフレットなどで確認できる場合が多いので、チェックしてみましょう。

火災保険を利用した修理に対応しているか

台風や強風、豪雪、雹(ひょう)災といった自然災害が原因で雨漏りが発生した場合、ご加入の火災保険(住宅総合保険)が適用され、修理費用が補償される可能性があります。優良な業者は、このような火災保険を利用した修理の実績が豊富で、保険申請に必要な書類(被害状況の写真、見積書など)の準備をサポートしてくれます。ただし、「保険を使えば無料で修理できます」と勧誘してきたり、保険申請の代行で高額な手数料を請求したりする業者には注意が必要です。あくまで保険適用の可否判断や、煩雑な申請手続きを円滑に進めるための手助けをしてくれる、誠実な業者を選びましょう。

口コミや評判が良いか

実際にその業者を利用した人の声は、信頼性を判断するための貴重な情報源です。Googleマップのレビューや、地域の情報サイト、リフォーム関連の比較サイトなどで口コミを確認してみましょう。その際、良い評価だけでなく、悪い評価にも目を通すことが大切です。万が一クレームが発生した際に、業者がどのような対応をしたかを見ることで、その会社の誠実さや顧客に対する姿勢をうかがい知ることができます。公式サイトに掲載されている「お客様の声」が、手書きのアンケートや顔写真付きで紹介されている場合も、信憑性が高く参考になります。

【場所別】雨漏りの主な原因と修理方法

雨漏りの主な発生場所と原因 棟板金(屋根の頂上) 釘浮き・強風による変形 屋根材(スレート・瓦) ひび割れ・ズレ・破損 サッシ周り コーキング劣化・隙間 外壁・目地 ひび割れ・コーキング切れ 笠木(手すり壁) 継ぎ目やビス穴からの浸水 ベランダ床面 防水層のひび割れ・膨れ 排水口(ドレン) ゴミ詰まり・接合部劣化

雨漏りは屋根から発生するイメージが強いですが、実は外壁やベランダなど、様々な場所から発生します。ここでは、雨漏りが発生しやすい場所別に、主な原因と一般的な修理方法を解説します。ご自宅の症状と照らし合わせ、原因を推測する際の参考にしてください。

屋根からの雨漏りの原因と修理

建物を雨から守る最も重要な部分である屋根は、常に紫外線や風雨に晒されているため、経年劣化による雨漏りが最も発生しやすい箇所です。原因は多岐にわたるため、専門家による正確な調査が欠かせません。

屋根の雨漏りは、原因箇所を特定せずに表面的な修理だけを行うと、すぐに再発する可能性が非常に高いため注意が必要です。例えば、瓦のひび割れが原因だと思って交換しても、本当の原因がその下の防水シートの破れだった場合、雨漏りは止まりません。

原因箇所主な原因一般的な修理方法
屋根材(スレート・瓦・金属屋根など)経年劣化によるひび割れ、欠け、ズレ、サビによる穴あき部分的な差し替え・交換、コーキングによる補修
棟板金(屋根の頂上部)釘の浮き、コーキングの劣化、強風による変形や飛散釘の打ち直し、コーキング増し打ち・打ち替え、棟板金の交換
谷樋(屋根の谷部分)板金のサビによる穴あき、ゴミの詰まりによるオーバーフロー部分補修、谷樋全体の交換
天窓・ドーマー周り防水パッキンやコーキングの劣化、板金部分の施工不良コーキングの打ち替え、防水処理のやり直し

劣化が広範囲に及ぶ場合は、既存の屋根に新しい屋根材を重ねる「カバー工法」や、既存の屋根を撤去して新しく作り直す「葺き替え工事」といった大規模な修理が必要になることもあります。

外壁・サッシからの雨漏りの原因と修理

屋根に次いで雨漏りの原因となりやすいのが外壁や窓サッシ周りです。特に、風を伴う強い雨の日に雨漏りが発生する場合は、外壁からの浸水を疑いましょう。

外壁の雨漏りは、壁の内部にある防水シートや断熱材を濡らし、建物の構造体を腐食させる危険性があります。室内にシミが出てきたときには、すでに内部で被害が進行しているケースも少なくありません。

原因箇所主な原因一般的な修理方法
外壁材(サイディング・モルタルなど)経年劣化や地震によるひび割れ(クラック)からの浸水軽微なひび割れのコーキング充填、Vカット・Uカット工法による補修
コーキング(シーリング)目地紫外線による劣化(硬化、ひび割れ、肉やせ、剥がれ)既存コーキングを撤去して新しく充填する「打ち替え」
窓・ドアのサッシ周りサッシと外壁の取り合い部分のコーキング劣化、防水テープの施工不良コーキングの打ち替え、サッシ周りの防水処理のやり直し

外壁全体の劣化が著しい場合は、防水効果を回復させるための「外壁塗装」や、既存の外壁の上から新しい外壁材を張る「カバー工法(重ね張り)」、外壁材を交換する「張り替え」などが検討されます。

ベランダ・バルコニーからの雨漏りの原因と修理

ベランダやバルコニーは、床面に施された防水層によって雨水の浸入を防いでいます。この防水層が劣化すると、真下の部屋に雨漏りを引き起こす直接的な原因となります。

ベランダの床にひび割れや膨れ、水たまりができやすくなったなどのサインが見られたら、防水機能が低下している可能性があります。放置すると、コンクリートの躯体内部に水が浸透し、鉄筋を錆びさせてしまう恐れもあります。

原因箇所主な原因一般的な修理方法
床面の防水層(FRP・ウレタン防水など)紫外線や摩耗による劣化(ひび割れ、膨れ、剥がれ)保護塗装(トップコート)の塗り替え、防水層の再施工(重ね塗り・やり直し)
排水口(ドレン)周りゴミや落ち葉による詰まり、ドレンと防水層の接合部の劣化排水口の清掃、ドレン周りの防水処理の補修、改修用ドレンの設置
手すり壁(笠木)笠木部分の継ぎ目からの浸水、固定ビス穴からの浸水コーキングによる隙間の補修、笠木の交換

ベランダの防水工事には、ウレタン防水、FRP防水、シート防水など様々な種類があり、既存の防水層や劣化状況に合わせて最適な工法を選択する必要があります。

雨漏り修理にかかる費用相場と工事期間の目安

雨漏り修理を依頼する際に最も気になるのが「費用」と「期間」ではないでしょうか。しかし、雨漏りは原因や被害状況、建物の構造によって修理内容が大きく異なるため、一概に「いくらです」とは言えません。まずは大まかな相場を把握し、正確な費用は専門業者による現地調査後の見積もりで確認することが重要です。

ここでは、修理箇所ごとの費用相場と工事期間の目安、費用が高くなるケースや抑えるためのコツについて詳しく解説します。

修理箇所ごとの費用相場

雨漏りの修理費用は、原因となっている箇所と工事の規模によって変動します。部分的な補修で済む場合と、広範囲の工事が必要な場合では、費用に大きな差が出ます。

屋根の修理費用

屋根は雨漏りの最も多い原因箇所です。瓦のズレやスレートのひび割れといった軽微なものから、防水シートの劣化など大規模な工事が必要なケースまで様々です。

屋根の修理内容費用相場工事期間の目安
瓦の部分的な差し替え・補修3万円~10万円1~2日
スレート屋根の部分補修(ひび割れ補修など)2万円~8万円1日
棟板金の交換・補修5万円~20万円1~3日
屋根全体のカバー工法(重ね葺き)60万円~200万円5~10日
屋根全体の葺き替え工事80万円~250万円7~14日

※上記費用に加えて、高所作業の場合は足場の設置費用(15万円~30万円程度)が別途必要になることがあります。

外壁の修理費用

外壁からの雨漏りは、ひび割れ(クラック)やコーキング(シーリング)の劣化が主な原因です。放置すると内部の構造材を腐食させる危険があります。

外壁の修理内容費用相場工事期間の目安
ひび割れの補修(コーキング充填など)1万円~5万円1日
窓サッシ周りのコーキング打ち替え3万円~10万円1~2日
サイディングの部分的な張り替え5万円~15万円1~3日
外壁全体の塗装(防水塗装)60万円~150万円10~20日

ベランダの修理費用

ベランダやバルコニーは、防水層の劣化や排水溝(ドレン)の詰まりによって雨漏りが発生しやすい場所です。定期的なメンテナンスが欠かせません。

ベランダの修理内容費用相場工事期間の目安
排水溝(ドレン)の清掃・補修1万円~5万円半日~1日
防水層のトップコート塗り替え3万円~10万円1~2日
防水工事(ウレタン防水・FRP防水など)5万円~30万円2~5日

修理費用が高くなるケースとは

相場よりも修理費用が高額になってしまうのには、いくつかの理由があります。

  • 被害範囲が広範囲に及んでいる:発見が遅れ、雨漏りが長期間続いていた場合、屋根や壁の表面だけでなく、下地や断熱材、さらには柱や梁といった建物の構造躯体にまで腐食が進行していることがあります。この場合、大規模な解体・交換工事が必要となり、費用は大幅に増加します。
  • 雨漏り原因の特定が困難:雨水の浸入経路が複雑で、散水調査や赤外線カメラ調査などの特別な調査が必要な場合、調査費用が別途発生します。
  • 足場の設置が必要:2階建て以上の建物や、作業の安全確保のために足場が必要な場合は、15万円~30万円程度の足場仮設費用が追加でかかります。

費用を抑えるためのコツ

適切な修理を適正価格で行うために、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 早期発見・早期対応:被害が小さいうちに修理すれば、工事は小規模で済み、結果的に費用を最も安く抑えられます。雨漏りのサインを見つけたら、絶対に放置せず、すぐに専門家に相談しましょう。
  • 複数の業者から相見積もりを取る:1社だけでなく、2~3社から見積もりを取り、工事内容や費用、保証内容を比較検討することが重要です。ただし、単に価格が安いという理由だけで選ぶと、手抜き工事につながる恐れがあるため注意が必要です。
  • 火災保険の適用を検討する:台風や強風、大雪などの自然災害によって屋根や外壁が破損して雨漏りが発生した場合、ご加入の火災保険が適用される可能性があります。保険申請のサポートに慣れている業者に相談するのも一つの手です。

雨漏り修理のプロに依頼する流れ「雨漏り調査・修繕 けんおうリノベーション」の場合

いざ雨漏り修理を依頼しようと思っても、「どんな流れで進むの?」「悪徳業者に騙されないか不安…」と感じる方も多いのではないでしょうか。ここでは、数多くの雨漏り修理実績を持つ「けんおうリノベーション」を例に、お問い合わせから工事完了までの具体的な流れをご紹介します。優良業者に依頼した場合の一般的な流れとして、ぜひ参考にしてください。

お問い合わせ・無料相談

雨漏りを発見したら、まずはお電話や公式サイトのお問い合わせフォームからご連絡ください。けんおうリノベーションでは、24時間365日、緊急の雨漏りにも対応できる体制を整えています。専門のスタッフが状況を丁寧にヒアリングし、今後の流れについて分かりやすくご説明しますのでご安心ください。ご相談やお見積もりは無料です。お問い合わせの際に、以下の情報をお伝えいただくと、その後の現地調査がスムーズに進みます。

項目お伝えいただきたい内容の例
お客様情報お名前、ご住所、ご連絡先(電話番号・メールアドレス)
建物情報戸建て、マンション、築年数、構造(木造・鉄骨など)
雨漏りの状況いつから、どこで(天井、壁、窓際など)、どんな時に(大雨、台風など)、どのくらいの量か
ご希望現地調査の希望日時、その他ご不安な点など

専門家による現地調査と原因特定

お客様のご都合に合わせて、雨漏り診断士などの専門資格を持つ調査員がご自宅へお伺いします。雨漏り修理において最も重要なのが、この「原因特定調査」です。原因を正確に突き止めなければ、修理をしても再発するリスクが非常に高くなります。けんおうリノベーションでは、目視調査だけでなく、必要に応じて散水調査(雨を再現して水の浸入経路を特定する方法)や赤外線サーモグラフィー調査(建物の温度差を可視化して雨漏り箇所を特定する方法)といった科学的な調査も行い、雨漏りの根本原因を徹底的に追求します。

お見積もりの提出とご契約

詳細な現地調査の結果に基づき、写真付きの調査報告書と修理プラン、そして詳細なお見積書を作成・提出します。お見積書には、「どの箇所を」「どのような材料と工法で」「なぜその修理が必要なのか」といった内容を、項目ごとに分かりやすく記載します。専門用語ばかりで分かりにくい、といったことがないよう丁寧にご説明し、お客様がすべての内容にご納得いただけた場合にのみ、ご契約へと進みます。その場で契約を迫ったり、不安を煽って高額な工事を勧めたりすることは一切ありません。

修理工事の実施

ご契約内容に基づき、修理工事を開始します。工事前には、担当者が近隣住民の方々へご挨拶に伺い、工事期間や内容についてご説明します。また、工事中は車両の駐車や騒音などに細心の注意を払うことはもちろん、大切なご自宅を傷つけないよう、足場の設置から養生まで丁寧に行います。施工は、豊富な経験と高い技術力を持つ自社の職人が責任を持って担当。工事の進捗状況は随時ご報告し、お客様の不安を解消しながら作業を進めてまいります。

工事完了とアフターフォロー

工事が完了したら、お客様立ち会いのもとで施工箇所を最終チェックしていただき、問題がなければお引き渡しとなります。けんおうリノベーションでは、工事完了後に最長10年の工事保証書を発行しています。万が一、修理箇所から雨漏りが再発した場合には、保証内容に基づき無償で対応いたします。修理して終わりではなく、工事後も定期的な点検のご案内など、お客様の大切な住まいを末永く守るためのアフターフォローも充実させています。安心して快適な毎日をお過ごしいただくための、信頼のパートナーであり続けます。

まとめ

雨漏りを放置することは、建物の構造躯体を腐食させ、シロアリやカビの発生原因となるため非常に危険です。万が一、雨漏りを発見した際は、まずは落ち着いてバケツを置くなどの応急処置で室内の被害拡大を防ぎましょう。ただし、ご自身での本格的な修理は、原因の特定を誤り症状を悪化させるリスクがあるため、必ずプロの専門業者へ相談することが重要です。

雨漏り修理の成否は、業者選びで決まると言っても過言ではありません。原因の特定には高度な知識と経験が不可欠なため、工務店やリフォーム会社よりも「雨漏り修理専門業者」への依頼が最も確実です。業者を選ぶ際は、本記事で解説した「詳細な調査の実施」「内訳が明確な見積書」「工事保証や資格の有無」といった7つのポイントを必ず確認し、複数の業者を比較検討することが失敗を防ぐ鍵となります。

修理費用は高額になるケースもありますが、台風や強風、大雪といった自然災害が原因の場合は、火災保険が適用できる可能性があります。まずは諦めずに、保険申請のサポートに詳しい業者へ相談してみましょう。大切な住まいを長く守るためにも、信頼できるプロに適切な調査と修理を依頼することが最善の解決策です。

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雨漏り調査・修繕 けんおうリノベーション

詳細情報

〒243-0018 神奈川県厚木市中町2丁目13-14サンシャインビル602

URL:https://renovation.a2gjpn.co.jp/

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